ヘッドスパはいくつかの技術に分かれています。
大きくは、毛髪や頭皮といった外面を健康な状態に導いて保つ技術と、内面の身体的・精神的な疲れを癒し、ストレスを解消する技術です。
ヘッドスパで重要な3つの工程
洗浄
損傷の少ない毛髪と次に生えてくる新生毛をダメージから守ります。
そのために毛髪の強さのもととなる有用物をなるべく除去せずにシャンプーを行います。
ダメージ毛の対応は、美しく見せる事はもちろん、ダメージの進行を遅らせる修復ケアを施します。
頭部マッサージ
血液やリンパの循環を活性化させ、老廃物、疲労物質の排出を促進します。
これより育毛や発毛効果をもたらします。
頭部マッサージの総合作用によって、全身への美容効果や健康増進も期待できます。
また、自律神経のバランスを整え、内分泌系や免疫系のバランスを改善します。
頭皮ケア
頭皮の状態を良好に保ちます。
頭皮を乾燥から守り、バリア機能を整え、外部刺激などからの保護力を高めます。
そもそも洗浄って??
洗浄の目的は頭部の不要物(汚れ)を除去する事。
汚れを取り除き清潔に保つことで、健康な頭皮と毛髪を育成し保持することができます!
洗浄の目的は汚れを除去すること
洗浄は本来、頭部の不要物(汚れ)を除去するために行うものです。
不要物(汚れ)には、頭皮自ら発生する汚れと、外部からの汚れがあります。
毛髪は新陳代謝がほとんど行われていないので汚れ(老廃物)を発生させることは極めてわずかです。
頭皮自ら発生させる汚れには
- 汗
- 皮脂
- アカ
いずれも本来は役割がありますが、役目を終え、時間が経って過剰になったり酸化したりすると変質し汚れになります。
外部からの汚れには
- ホコリ
- 排気ガス
- スタイリング剤
- トリートメント
- ヘアケア剤
- 育毛剤
など役目を終えて時間が経過すると酸化などによって変質し汚れにに変化します。
汚れを放置すると、
- かゆみ
- 炎症
- ニオイ
といった頭皮に関するトラブルから、細毛、白髪、薄毛など毛髪に関するトラブルにおよびます。
洗浄がもたらす効果
洗浄によって清潔に頭皮・毛髪を保つことで、頭皮環境は良好に維持されます。
健康な頭皮は健康な毛髪を育て、さらには頭部全体のアンチエイジングにつながります。
また、洗浄時の頭皮への刺激はマッサージ効果となり、血液・リンパ液の循環を促進し、ストレス軽減などが期待できます。
まずは頭皮を清潔に保つことが大切です!!
汚れを落としつつ、有用物を取り過ぎない洗浄
ヘッドスパでは洗浄によるダメージに着目。
ダメージの原因は有用物の取り過ぎによるものが大きいため、汚れを落としつつ有用物を残す洗浄を行います。
洗浄によるダメージは想像以上
毛髪が受けるダメージはさまざまにありますが、洗浄によるダメージは小さくありません。
洗浄時に頭皮や毛髪の健康維持に必要な有用物(皮脂、セラミド、キューティクルなど)を少なからず洗い流しているからです。
有用物とは頭皮・毛髪に由来する汗や皮脂といった「天然の保湿成分」やセラミド、キューティクルをいいます。
これらは様々刺激から守るバリア機能を持っています。
本来必要な有用物を失った毛髪は、バリア機能が低下し、そこにドライヤーの熱やヘアカラー、パーマなどによる刺激が加わると、
- パサつき
- 枝毛
- 切れ毛
といったダメージを急速に進行させます。
同様に、有用物を失った頭皮もバリア機能が低下し、
- 脱毛
- フケ
といったトラブルにつながります。
適切な洗浄がヘアスタイルの幅を広げる
洗浄時のダメージを軽減すれば、健常毛の育成・維持に大きく寄与します。
健常毛のメリットは多く、ツヤやコシがでるのはもちろん、パーマやカラーなどの強い刺激にも耐性を発揮します。
また健常毛はパーマの形状再現力が高く、カラーの色味を良く表現し、色持ちが良いと認識しています。
毛髪は損傷が進めばカットし、健常毛だけを残すこともできますが、それではスタイルが制限されてしまいます。
お客様が望むヘアスタイルを楽しんでもらうために、スタイル作りにも大変有効な健常毛の育成が重要であり、それには適切な洗浄が欠かせないのです。
汚れを落として有用物を取り過ぎない方法
「汚れを落とす事」と「有用物を残す事」は、
相反しているようですが、シャンプー剤を使い分けを取り入れる事で、適応性を高める事で双方の効果を引き出します。
使い分けの基準として、頭皮コンディションに応じた使い分けや、汚れに応じた使い分け、目的に応じた使い分けを行います。
ヘアスタイル作りには適切な洗浄が欠かせないのです。