ヘアカラーと言っても色々な種類があり効果も違います!
今回はそんなヘアカラーの塗布技術!
美容室では当たり前の塗布!
しかし、この塗布が難しくてアシスタントの時に苦労したことを思い出します!!
塗布にも色々なやり方があり、一つ一つ合格してやっと施術ができるということなんです!!
一見簡単に見える塗布!!
実際は難しい塗布!
毛髪診断
まず毛髪診断!この毛髪診断で塗布の仕方も変わります!
毛髪の明度レベルをチェック
レベルチェックはこの後の希望の色、明度、色調を決定する時の重要な事。
塗布にもかかわってきます!
白髪のパーセントをチェック
白髪のパーセントを調べる。その量に応じて、白髪のカバー色が変わる。
塗布する場所も変わる。
※白髪を美しく染めるために
白髪は健康毛のように染まりずらい性質をもっている。
白髪を染める場合には、白髪の多い部分から塗り始めたり放置タイムを長めにする。
白髪の量(%)は、実際の量より多く見えるので、注意する。
色の選定
地毛のナチュラルレベルと希望する仕上がりのレベルに応じて、使用する染毛剤の色を決める。
塗布量も変わる。
ブロッキング&プロテクト
全体を暗くするのと全体を明るくするのでは、ブロッキングの仕方が違います。

塗布する順番が変わるのでブロッキングを変える事で塗布のしやすさもかわります。
生え際に保護クリームを塗ったり、頭皮の保護剤や毛髪に前処理のトリートメントをつけることで、染毛剤から皮膚や毛髪を守ります!
塗布と放置タイム
- 全体を暗くする場合は、毛髪の明るい部分から塗布する

- 全体を明るくする場合は、明るくなりにくいネープから塗布する

- 塗布と放置時間
中間毛先を塗布し一定時間放置後、中間部、毛先ともに希望色に近づいたらなら、
ネープから根元部分に塗布をはじめ、全体に塗布する。
- 塗布上のポイント
毛髪には「染まりにくいところ」と「染まりやすいところ」があるので、塗布する順序や塗布量で調節する。
ヘアカラー塗布の技術の種類
ヘアカラー剤のの種類は色々ある事は知られていますが、
実は塗り方にも色々な技術があります。
ヘアカラー剤や状況、どうしたいかなどで塗り方を変えたりしたいます。
ワンメイク
一色塗り。
根元から、毛先まで同じ色で塗布して染めていく単色塗り。
初めて染める方は毛先から塗り次に根元といったように時間差で塗布したり、
既に、染まっている既染部がある今までヘアカラーをしたことがある方は、毛先と根元の薬剤を変えたりします。
どのように染めるかで根元から毛先まで全体をワントーンの仕上がりにする際にも、
髪の毛の状態に合わせて施術方法が異なります。
リタッチ
根元塗り。
- リタッチ
根元の新生部のみを染めていく
白髪染めの場合は、特にしっかり根元に溜めないと白髪がしっかり染まらなかったり、色むらになることもあります。
根元のみといっても既に、染まっている既染部の明るさと色味に合わせて根元を染めていくので、
しっかりとした薬剤知識が必要となります。
エリアワークとホイルワーク
ホイルワーク
ヘアカラー剤を塗った髪をパネルごとにアルミホイルやフィルムで分離して染める技術。
ウィービング
薄くパネル状に取った髪の毛をコームやテールを使って毛束を縫うようにすくい取り、すくい取った部分(チップ)だけをホイルに包んで薬剤を塗布する。
チップの太さやとっていく間隔を変えることで、豊富なデザインバリエーションを生み出せる。
メッシュ、ハイライト、ローライトという風に表現される。
- 点で取るデザイン
スライシング
薄く取った(スライスした)パネル全面にカラー剤を塗布し髪の毛を染める
- 線で取るデザイン
スマジング
1枚のホイルの中で、異なる2種類の薬剤を塗り分けて、グラデ―ションを作る技法。
バックコーム
毛束に逆毛を立ててから塗布することで、中間~毛先に色味や明るさのグラデーションをつける技法。
エリアワーク
髪を部分的染める技術
バレイヤージュ
ナチュラルなハイライトをハケで入れていく手法です。
毛先に向けて塗布範囲を増やし、グラデーション効果を狙うなど、ハイライトのカラー、明度、量。
太さによって、人とは違う個性的な雰囲気を作り上げることもできる
特徴フリーハンドで絵画を描くような技法、感覚的、芸術的、自然で立体的な仕上り、
ナチュラルな色のデザイン。
バレイヤージュもウィービングの技術を取り入れています。
ホイルワークとバレイヤージュはどちらかが優れているという訳ではなく、なりたいスタイルによって使い分けたり、場合によっては両方を使って、くっきりしたハイライトと自然なハイライトをミックスしたりします。
- 根元付近は薄く
- 中間~毛先にかけて濃く
- チップを取りグラデーションに
フリーハンド
ハケやコーム等の道具を使わずに、指で直接、毛束や薬剤を取り分けて塗布する技術。
塗布量の微妙な調整がしやすいのがメリット。
フィンガーペインティングともいう。
デザインによってネジったりもします。
セクションカラー
明るさや色味が違う2色のヘアカラーを髪の毛の内側や左右や上下で色を変えたりする。ポイント塗布。
ヘアスタイルに立体感を出したり
ゼロテク
リタッチをする際に頭皮に薬剤をつけずにギリギリのところから染める。
もともとヘアマニキュアを塗るときに頭皮についてしまうとなかなか取れない・・・
なので、できるだけ頭皮ギリギリまでヘアマニキュアを塗れるようにと生まれた技術です。
ゼロタッチやマニキュア塗りということもあります。
目の細かいコームの歯と歯の間に薬を溜めて、
溜めた薬を頭皮につかない様に染めたい部分めがけて置いてくる感覚で塗布する。
ゼロテク塗布は、ヘアカラー剤がしみる、痛い、刺激などを感じる方には有効ですが・・・
ジアミンアレルギーの方でも、ゼロテク塗布なら安心というわけではございません。
ジアミンアレルギーを起こされたことのある方にはジアミンの入った薬剤を使用する事ができません。
いくらゼロテク塗布で頭皮に薬剤をつけないようにしても、
プレーンリンスやシャンプーの時に、どうしても頭皮に薬剤はつきます。
ジアミンアレルギーの方はこのぐらいでも反応してしまう方が多いので注意しましょう!
ゼロテクの得意不得意の毛質
得意
- 普通〜硬毛
- 多毛
- 太い毛
リタッチで1センチ~2.5センチぐらいまで
不得意
- 細毛
- 軟毛
- 猫っ毛
- 薄毛
普通の染めかたに比べると、根元に薬をつけないわけですから、厳密には根元が1ミリ弱は、染まりません。
なので白髪の多い方やハイトーンなどは根元が伸びてきたと感じるのが早くなります・・・
根元が3センチ以上伸びてからのリタッチにはこのゼロテクという技法は、不向きです。
髪質や毛量など個人差のある状態をしっかり見極め、施術をしなければなりません。
何が何でもゼロテクでお願いします!となるとやはり万能でなはないので、
難しい条件で無理やりゼロテク塗布しても塗布量が足りずに白髪の染まり具合が悪かったり、塗布時間が長くなり染まりムラが発生したり・・・
条件によっては塗布時間も長くなるのでダメージに繋がる事もあります。
目指すヘアカラーで塗布技術が変わります
絶対にこうでないとダメ!というわけではなくこういう色々な技術があるので、どうなりたいか!
何がきになるのか?
しっかり肌の調子や毛髪の状態で技術は変えれます!
お店によっても、ヘアカラーの取り扱いの種類に差があったりもします。
それぞれのヘアカラーや技術には、メリットとデメリットがありますので、相談の上でチョイスしていく事が最も重要です。
先入観で判断せずにまずは信頼できる美容師さんに相談ください!!